2012年10月23日火曜日

平成24年度 近畿ブロック「ファッション教育研修会」が開催されました。

10月20日(土)大阪文化服装学院において、一般財団法人 日本ファッション教育振興協会 平成24年度 近畿ブロック「ファッション教育研修会 」が開催されました。年1回秋に全国で開催されているファッション教育研修会の一つとして、関西でKFCCが開催した今年度の研修会は、KFCC理事長の野中一男氏と株式会社ひなやの代表取締役 伊豆蔵直人氏に講師をお願いし、野中氏から今年度前期に開催された各種ファッション検定の問題配布と標準解答の解説。伊豆蔵氏から「和装は周回遅れのトップランナー?ひなやの取り組みについて」と題して和服のグローバルな地位を確立するために尽力されている伊豆蔵氏の背景から取り組み、将来の展望までを解説していただきました。
昨年まで、日本ファッション教育振興協会 大阪支部と呼ばれていた団体は協会本部の支部として全国都道府県に設置されていた支部の一つでしたが、本部の機構改革により全国の支部組織が解体されたことから、以前から検定試験の事務局を担当していたKFCC(関西ファッションカレッジコンソーシアム)が支部機能を受け継ぎ、KFCCの野中理事長が協会本部と新たに契約を交わして関西におけるファッション検定の実施や教育研修会などを担当することになりました。

研修会の冒頭で挨拶したKFCC理事長 野中一男氏は、関西の優位性としてファッション教育の中心地としてふさわしい歴史的な土壌があり、素材産地やアパレル企業、ファッション販売企業との連携が積極的に行なわれている地域であること、地方からの進学者、留学生などが暮らしやすい快適な住空間を提供できる地域である事、さらに関西で3Dによるデザイン、生産体制への取り組みがいち早く始まっていることなどを上げ、集まった40数名の加盟校教員の意識向上を計りました。

続いて野中理事長の講演として、「パターンメーキング教育の指導法と課題」と題して、パターン検定だけでなくファッションビジネス能力検定、ファッション販売能力検定、ファッション色彩検定の前期試験問題と標準解答の配布と解説があり、間もなく始まる後期の検定試験対策として貴重な資料と情報が発表されました。特にパターンメーキング技術検定の解説では、3級・2級・1級の実技試験の提出物であるシーチングの写真を見ながら、評価のポイントが解説されて、実技試験に対する理解を深める事ができました。

株式会社ひなや 代表取締役の伊豆蔵直人氏の講演では、ファッションと縁遠い存在になっていた和装が海外で注目され、日本国内でも着用者が増え始めたことに関して、その要因と思われる歴史的背景や「草木染め」が世界的に注目されている事、遅れていた和装の流通が改善されていること、直営店の展開やニューヨークコレクションへの取り組み、留学生、テキスタイルマルシェ、押忍!手芸部との取り組みその他、従来の和装業界では考えられなかった様々な取り組みを実施し、「Re:」と「mitasu+」という取り組みで草木染めを身近なものにする試み、古着や在庫商品のリユース、洋服地を使用したプレタキモノ、洋装流のコーディネート提案など、斬新な切り口で日本人の原点である和装をグローバルなものに昇華するための努力を惜しみなく続けている活動を知る事ができました。